Interview of MIAO(3)

ミャンマー国際支援機構には、在日ミャンマー人、日本人社会活動家など多くの人々が参画しています。今回お話をうかがうのは監事に就任した藤縄善朗さん。埼玉県鶴ヶ島市長時代から続くミャンマーとの絆についてお聞きしました。

Vol. 3
日本ミャンマー友好協会(JMFA)
会長 藤縄 善朗 氏

市長時代はホストタウン誘致に成功
JMFAとの協力体制を作り上げたい

 私のミャンマーとのつながりは、埼玉県鶴ヶ島市長在任中に始まりました。同市にお住まいで、日緬両国の友好関係構築に尽力されてきた今泉清詞さん(「今泉記念ビルマ奨学会」会長)からご指導をいただき、ミャンマーとの絆を深めてきたのです。市長時代には東京オリンピック2020のホストタウンとしてミャンマーチームを誘致したほか、市長退任後に客員教授を務めた城西短期大学では、学生たちと「ミャンマーの子どもたちを支援する会」を立ち上げ、孤児院にサッカーボールを贈ったり、クラウドファンディングで寄付を募って支援したりしてきました。こうした活動と並行して、日本ミャンマー友好協会(JMFA)の活動に参加しており、2021年には会長に選任されました。折しもミャンマーでクーデターが勃発した時期でしたので、寄付金による人道支援活動、NUG閣僚などを招いたzoomセッションに加え、支援イベントの開催などを行ってきました。今後は在日ミャンマー人の相談窓口の設置も考えています

クラウドファンディングで集まった1,000万円超の寄付金を
NUGのソー・バ・ラ・ティン駐日代表(中央)らに託す藤縄さん(右)


 

 クーデターにより、可能性の宝庫であったミャンマーはどん底に投げ込まれてしまいました。クーデター勃発後に現地在住の知人女性に電話したところ「軍が怖いのでヤンゴンを離れ地方都市に身を潜めている。ここでも夜は明かりを点けられず、今も暗闇の中で話している。軍と戦うしかない」と言われました。私が「しかし、軍は武器を持っているよ」と伝えたところ、彼女は短い沈黙の後に「包丁とか……」と言ったのです。そこまで追い詰められていることに言葉を失いました。

 今回、ご指名をいただきNPO法人 ミャンマー国際支援機構(MIAO)の監事に就任いたしました。MIAOは「人道支援」と「民主化支援」を活動方針としています。他方JMFAの軸足は、ミャンマー人との「友好促進」にあります。最終的に目指す場所が同じでも、両者は活動の手法や得意分野が異なります。お互いに協力し補い合いながら、ミャンマーの平和を手繰り寄せていければと願っています。私も監事として、MIAOの管理運営が適正に執行されるように尽力してまいります

ミャンマー国際支援機構 監事
日本ミャンマー友好協会(JMFA)会長

藤縄善朗 [Yoshiro Fujinawa]


1952年生まれ、埼玉県出身。國學院大學文学部卒業後、鶴ヶ島町役場に奉職。教育委員会、議会事務局、政策推進室などに勤務する。2005年に鶴ヶ島市長就任。市民連携によるまちづくりを推し進め、財政再建などの改革を実現。3期12年を務めた後に勇退する。退任後の18年に城西短期大学の客員教授、21年に日本ミャンマー友好協会の会長に就任。