Interview of MIAO(1)

NPO法人ミャンマー国際支援機構には、在日ミャンマー人、日本人社会活動家など多くの人々が参画しています。理事に就任したのは、衆議院議員の逢沢一郎さんと参議院議員の石橋通宏さん。逢沢さんは「日本・ミャンマー友好議員連盟」の会長として、石橋さんは「ミャンマーの民主化を支援する議員連盟」の事務局長として、両国の友好のために尽力してきました。長年ミャンマーとの絆を深めてきたお二人それぞれが抱く今の思いや、理事としての活動の抱負をお聞きします。

Vol. 1
ミャンマー国際支援機構 理事
衆議院議員 逢沢一郎 氏

きっかけは岡山県とミャンマーの縁
資金・政治両面からサポートしたい

 私がミャンマーとのつながりを深めたきっかけは、出身地の岡山県にあります。先の戦争では数多くの岡山の兵士がビルマ戦線に出征した歴史があるほか、岡山大学医学部は何十年も前から、ミャンマーにおいて医療支援活動や医療人材育成事業を行ってきました。こうした地元とミャンマーとのつながりを通じて私も同国に興味を持ち、両国の関係強化に力を尽くしてきました。今は「日本・ミャンマー友好議員連盟」の会長も務めています。
 最後にミャンマーを訪問したのは2020年1月のことで、文化交流のために日本の桜の苗木を寄贈する「桜まつりミャンマー」に参加するためでした。このイベントは4回目を迎えて恒例の行事となっていましたが、その後すぐに新型コロナウイルスが蔓延し、21年は中止となりました。来年は開催されてほしいと考えていた矢先、あのクーデターが起こったのです。メディアでは連日凄惨な場面が映し出されていたほか、日本国内のミャンマー人からも、自国の家族や友人が過酷な状況に置かれていることを聞き、大変心を痛めました。

2020年1月に開催された「桜まつり ミャンマー」。両国の文化交流のために苗木が寄贈され植樹が行われた


 今回、私がミャンマー国際支援機構の理事職をお受けしたのは、機構が掲げる2本の柱である「本当に必要な人々へ支援を届ける活動」と「民主化支援」に賛同したためです。国軍による支援活動の妨害という問題が顕在化してきている今、本当に苦しんでいる人々へ食糧や医療を行き渡らせようとする機構の活動は重要です。私自身も支援に必要な資金集めなどで力を貸すことができればと考えています。
 そして、さまざまな問題を根本から解決するためには民主化が不可欠です。ミャンマー国民を代表する正当性を持つことは当然ですが、ミャンマーを代表する政府は国軍ではなく、2020年の総選挙で選ばれたNLD議員の方々であり、その流れをくむ国民統一政府(NUG)の皆さんです。国会議員として、そして機構の理事としてNUGへの力強いサポートをしたいと考えています。

ミャンマー国際支援機構 理事
衆議院議員
逢沢一郎 氏[Ichiro Aisawa]


1954年生まれ、岡山県出身。慶應義塾大学工学部卒業後、松下政経塾に第一期生として入塾する。1986年衆議院議員に初当選し、現在当選11回。2003年に外務副大臣に就任。自民党の国会対策委員長、衆議院の議院運営委員長や予算委員長などを歴任した。また、日本・ミャンマー友好議員連盟会長のほか、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)国会議員連盟会長も務めるなど、国際的な活動を続けている。